上田 純一さん(11期生)
「私は2回目なのですが、前回と違って、前もってお手紙をいただいたので、それにお応えするような資料を作って話しました。
確かによく聴いてくださったのですが、ただ年齢差が開き過ぎていて、私が66歳ですので半世紀ほどの差があります。生徒さんの方も戸惑いがあるし、その辺がしんどいなと感じました。
また、生徒さんたちが「先輩と語ろう会」の意義をどんなふうに見出しておられるのか、よく分かりませんでした。こんな先輩がいるんやというのは分かるのでしょうけど。「先輩と語ろう会」の意義を基にして、それをどんなふうに捉えるのかが分かるようになったら、もう少しディスカッションの仕方があるかなと思いました。」
 

網本 健司さん(28期生)
「僕がライフワークとしてやっているアマチュアのフォトグラファーの活動、特に水中撮影のことを25分お話しをしまして、後はディスカッションをしました。今回は特に写真なので、ディスプレイとパソコンを持って来て、スライドショーを行いながら円卓の中を動き回るというスタイルでお話しをしました。生徒さんたちは、ザックバランにお話しもするし、黙っているということもなかったです。今後される方にお願いしたいのですが、話を始める前に5分間、アイスブレイク(初対面の人同士が出会う時、その緊張をときほぐすための手法、雑談など)をして、場を温める、これを絶対にして欲しいです。質問については、最初の質問にザックバランに受け答えすると、後の質問が出てくるということがよく分かりました。」
 
粟井 賢さん(11期生)
「私は3回目の参加です。1回目は資料を最初にお渡ししたので、皆さん下を向いてしまって会話になりませんでした。2回目から資料は後で渡すことにしました。そして目を合わせて喋ってくださいと最初に約束しておきました。そういう意味では皆さん目と目と合わせてちゃんと聴いていただいたと思います。また質問も事前にいただき、質問された方を確認しながらお話しさせてもらいました。残念なことは、その場での質問がなかったのですが、生徒さんも学校になれてきたかなという時期だし、先輩と打ち解けて話をする機会もなかったでしょうから、その点は仕方がないと思いました。しかし、皆さん真剣に聴いてくださり、良かったです。」

坂井 肇さん(36期生)
「質問自体も紙でまとめて出してくれていて、こういうことを聴くんやという姿勢になってはったんで、非常にやりやすかったです。高校時代の思い出という質問に、自己紹介もかねて話し、その後に僕の職業の社労士の事を簡単に紹介しました。『ブラック企業って知ってるか?』と聴くと、ほとんどの子は知りませんでした。ブラック企業について説明し、『ブラック企業に気を付けて仕事探した方が良いよ』と話しました。一番喰いつきが良かったのは、将来の夢の話と、好きな食堂のメニューでした。『ラーメンにカレーかけたカレーそばって知ってるか?』『何それ?』結構山下食堂、裏メニューがあるのです。こんな話で盛り上がりました。今回は生徒さんにこっちから『どう思う?』と振って進めたのは良かったかなと思います。」
 
松村 妙子さん(11期生)
「(声楽家という)職業柄発声練習から始めました。私の発声練習は『♪ああああ〜』ではなく、『えっ!』『そう!』から始まるので、生徒はびっくりしていました。このクラスが音楽コースということに気づき、校歌は知っている?と聞いたら、知らないとのこと。悲しかったです。また、日本で歌い継がれてきた『もみじ』も知らなくて、ショックを受けました。しかし、『今練習しているのは、オオソレミヨ』というのです。私はコンサートの最後にこの曲を歌うので、嬉しくて・・・。一緒に歌いました。オオソレミヨを歌う高校生ってすごいです。質問については事前に聞いていたので話の中で答えたのですが、入学してまだ半年の高校生にそれが伝わったかどうか。この企画はできれば2、3年の進路を決めようとしている生徒たち対象の方が良いように思います。質問しながら、一人ひとりに「一声でも」と発言してもらいました。皆さん歌う力を持っているので、その力を育てながら、日本の文化も歌の中で伝えていってくれたらなとしみじみ思いました。」
 
重村 正己さん(36期生)
「昨年も参加しました。今年は昨年と違って、名前や趣味を書いてもらっていたので、当てやすかったです。
最初に自分の自己紹介しました。
そして時計回り順に生徒の自己紹介をしてもらいました。
柔道整復師という仕事をしていますので、言葉に詰まりそうになると、3回くらいストレッチの時間を入れてみんなでリラックスしました。
生徒同士が仲が良くて『この話はこの子が答えられるよ』という反応があり、事前の話し合いの成果を感じ、助かりました。
また機会があれば参加させてもらいたいと思っています。」
 
森本 佳子さん(11期生)
「一昨年も参加しましたが、今年は学校側の事前の取り組みが非常に良かったという印象を受けました。生徒さんからの手紙を受け取ってとても感動しました。名簿が良かったのでそれを生かしながら、特に下の名前で呼ばせてもらい、ほぼ全員、当てました。『どうやったらモテますか?』という面白い質問がありました。私は同級生と結婚したことを打ち明け『彼は輝いていたのよ。一つのことに打ち込んでいるその姿にひかれました。だからここにあなた達の将来の伴侶がいるかもしれないのよ』というと『わ〜〜〜!』と盛り上がりました。それと私は転職をいっぱい繰り返しているので、『仕事(バイト)をどうやったらうまく止められますか?』という質問もあり、私はとっさに『あなたが本当に辞めたかったら後振り返らずに辞められるはず。まだ気にかかるとしたら、バイトにせよ、その仕事を愛しているのではないですか?もう一度深く考えてみたら?』というと、非常に納得してくれました。いい子ども達で本当に良く聴いてくれて楽しいひと時でした。」

安部 卓也さん・田岡 英之さん(43期生)
安部さんは今回で3回目です。「『高校出てなにするねん?』という話をメインに置きました。皆さんよく話を聴いてくれました。名簿にクラブなどが書かれていましたが、あと、夢の項目があれば良いと思いました。高校に入ってまだ6か月なので、将来どないするねんという話をしてもいまいち反応が少なかったです。できれば3年の進路が決める頃にもう一度やる方が、後押しするし質問もしやすいかなと思います。彼らの手書きの感想が見たいです。その感想が今日やった全てだと思います。」

2度目の田岡さんは「今年はやり易すかったです。中学校卒業して半年の子供たちにこれ以上は求められないと思います。あとは自分自身の喋る技術をどう高めていくかを逆に考える機会になりました。2、3年生でまたこの企画が実施出来たら良いなと思いました。1年生の時に伝えたいこともありますし、内容を変えて、また2、3年生の時に話が出来れば、皆さんの経験がより伝えやすいのではないかと思いました。」

交流会にて
 
 
写真撮影のためにを各教室を回った広報の新地由季也さんは「今年はどの教室も和気あいあいとしていて、良い写真が撮れているのではないかと思います」と語り、
松本恵美子副会長は「全クラスを回って、先輩方の熱い思いが、シャワーのように後輩に降り注ぐのを感じました。皆さんの愛ある気持ちは生徒さんにちゃんと伝わってると思いました。これからも、若い世代も巻き込みながら良い活動を続けていきたいと思っています。」と話されました。
児玉京子事務局は「奥村先生、大成功でした!皆さん、良かったと言っていただいて、ありがとうございました。去年、色々課題が見えてきて、学校の受け入れ態勢が必須だと痛感し、先生と何度か話し合いを重ねてきました。こうした事前の話し合いがあると、全然違うのだということを感じまして、思いというのは必ず通じるんやと自信を持ちました。皆様にこうして参加していただいて、本当に有難いと思っています。」との感想を述べました。


また、現在、生徒さんからの手書きの感想文が各担当の参加者に届いていて、喜ばれているとの連絡も受けています。来年もがんばりたいと、役員一同思いを一つにしています。
 文責:児玉京子

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