水素エネルギーは究極のクリーンエネルギー

 
ー岩谷産業は時代が必要とするものを作ってる会社だってちょっと感動したのですが・・・。
例えば水素エネルギー、すごいですね。



2011年から北九州八幡東区で、家庭や施設のエネルギーを水素でまかなう実証試験をやってます。
ここは世界初の「水素タウン」です。





2015年を目標にして、水素をエネルギー源にした「燃料電池車」の実用化が図られつつあります。

燃料電池車は航続距離もガソリン車と変わらず、CO2等の排気ガスも出ません。
走った後に出てくるのは水だけで、その意味では究極のクリーンカーですね。


種子島の宇宙ロケットにも当社の液体水素が使われています。
この水素も過去からイワタニが供給してきました。

液体水素を本格的に日本でやっているのは、民間では岩谷産業だけだと思います。
水素エネルギーの実用化は昔からの夢で、半世紀以上も前の1950年くらいから取り組んでいます。

 


 ガス屋は何があってもガスを届けるというのが使命なんです

 
ー我が家は都市ガスなのですが、震災のことを考えるとLPガスも準備して置きたいと思うようになりました。
 LPガスは災害に強いですね。

東日本大震災の際に岩谷のプロパンガス、MaruiGasは震災の翌日から配送していました。
仙台にプロパンガスを配送しているセンターがあり、ここからプロパンガスの供給をすぐに行いました。
このセンターでLPGを充填したLPG車は普段通り走ってましたから、これが分散型エネルギーとしての
強みだと思います。

それから今、地震に強い供給センターを整備してるんですよ。
全国のガスセンターを毎年10ヵ所程度のペースで、大地震が来ても潰れない工場に強化し、
非常用の電源を備えるようにしています。
何があってもプロパンガスをお客様に届けようとの決意から取り組んでいますが、
今後も順次継続していきます。


ー「サウジアラムコー岩谷産業緊急災害時LPガス支援基金」を設立されているんですね。

岩谷産業がプロパンガスを輸入している、仕入先であるサウジアラビア国営会社のサウジアラムコ社から
日本のために役に立ちたいと提案があり、2009年に共同で設立しました。

東日本大震災では基金を200万ドルに倍増し、カセットコンロ22,000台、カセットボンベ12万本を提供しました。






ーエネルギー関連だけではなく、「富士の湧き水」や健康関連商品も扱われているのですね?

「富士の湧水」は富士山のナチュラルミネラルウォーターを現地生産しており、そこからご家庭にお届けしています。
ざっと10万軒のお客様にお届けしています。

富士の湧水は、富士山に降った雨水が、100年から150年かけて玄武岩の層とか色々な層を通して出てくるんですよ。
自然の恵みである混じり気のない「100年以上前の水」を商品化してると言えるんです。

また本年5月から、この富士の湧水を使用して商品開発した基礎化粧品「Fujina(フジナ)」を本格的に販売しました。
これはナチュラルミネラルウォーターを豊富に含んだ優れた商品となっています。
是非使ってみて欲しいと思います。
このように健康や美容に関する商品も開発して販売しています。

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