先輩と後輩 対話風景 1

 1期生 西田 功さんと菅原和子さん
1期生のお二人は、東淀川高校がまだ校舎も建っておらず、新北野中学校に間借りしていた時代を経験されています。

母校の発祥の地、新北野中学校には、その記念碑が建っています。菅原さんは、そのことを今回知ってもらえたことが有難かったし、これからもずっと在校生に伝えてほしい、と話されていました。


また、西田さんは「後輩たちは想像していたよりおとなしく、もっと活発に質問してほしかった」と思われたそうです。
4期生  堀口博信さん →
画家である堀口さんは、事前に生徒たちのプロフィールや進路希望など知っていたら、もっと彼らに寄り添った話ができたのですが・・・と、今後の会の進め方を提案してくださいました。

今回は、自分の経験談として、
「失敗なんか怖がらないで、やりなさい」
「食わず嫌いにならず、いろいろやってるうちに自分の好きなものが分かってきて、それで進路が上手くいくこともあります」
と、アドバイスをされたそうです。

 9期生 吉田 正さん 
「非常に良いプログラムだと思います」と話し始められた吉田さん、
「私自身、 高校1年生くらいの時にこういうプログラムがあったら良かったのに」と思い、準備されたそうです。
後輩たちとは50歳の年齢差です。
「あなた方が50年後にここに来て、どういう話をするのか考えてごらん」
彼らに将来を見せるようなつもりで話をされました。
自分の話は10分くらいにして、後は質疑応答で進めたそうです。

吉田さんはアメリカの大学で3年ほど教鞭を取られていましたがそこの学生と比べても川高生は遜色がないと感じられたそうです。
嬉しいお話でした。
 11期生 松本恵美子さん →
松本さんは、壇上から話しかけるスタイルより、車座になって同じ目線で話し合えるスタイルだったら良かったのに、と思われたとか。
場の設定は大事なようです。

「高校時代のことを話し出すと、それまでうつむいていた生徒さんがこちらを向き、真剣に聴いてくれました。それが良かったです」と話されます。

そして、この会がこれで終わるのではなく、今後につなぎ、後輩の悩みや質問に先輩が具体的に応えられるような場を作れないだろうか、と思われそうです。

← 11期生 南田孝明さん
「基本的には私の人生を話させてもらったのですが、その後の質問が少なかったですね」と南田さん。
でも、先生に当てられるときちんと質問してくれたそうです。

「『勉強を難しいものだと思わないで下さい。勉強は楽しいものなのですよ、楽しさを知ることが勉強なのですよ』
と話すと、多くの生徒が「えっ」という顔をし、興味をしめしてくれました」

生徒の多くが将来の進路について迷ってるな、と感じ、
「そのアドバイスの仕方で、彼らの進み方が変わってくるだろうと思います、そういった面で先輩たちが力になれれば」と思われたそうです。
 11期生 粟井 賢さん →
私も、こういう仕方で生徒さんとお話しするのは初めてで時間の流れの自覚がなく、本題に入ろうかなと思ったら授業時間が終わってしまいました」と、少し残念そうに語る粟井さん、「またこういう機会がありましたら、再挑戦させていただきます」との頼もしい言葉をいただきました。

質問があまり出ない大人しいクラスだったようです。
「もう少し質問があれば、もっと色々話せたかな」との感想を語られました。

← 11期生  小松隆治さん
「うちの生徒はみなよう聴いてくれました。最初、『先生頭良かったんですか?』と聴かれ、困って『そんなんどう答えたらいいか分かれへん』と返答したことから、教室の空気がほぐれ、話しやすくなりましたましたね

「後で思いついたのですが、質問がないとき先生が当てて『質問ないか?』と聞くと空気が止まりますよね。
そうではなくて、僕の方から当てて質問してあげたら良かったんじゃないかと。そうすると、それをきっかけに、これまでしゃべる経験のない人がそういう経験を持ってもらえたかもしれません」

小松さんは、みんな感じのいい生徒たちだという印象をもたれたそうです。
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